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我が家では注文が入った時と白バラがガッカリするほど売れない時の秘奥義に「ベンデラ」を吸い上げで青い染色液を吸わせて染めるのです。

 

でも白バラを3品種育てていても、染めるのは「ベンデラ」のみ。っというのも「ベンデラ」は水揚げの力が強くカラカラに水が下がっていても30分もすればしっかり水が上がります。

 

私もこの濃い青はあまり好きではありません。でも意外に注文が入ります。


 以前、生産者の集まりがあり、その時、市場の方に「来週ブルーをお願いします」と他の生産者の前で言われました。数人に冗談混じりに「邪道だよ〜。」と言われました。

 

でも、大して異論もありません。私もプリザは好きではないですし、青以外の色は全てといってあるバラに何故染めてまで、青に固執するのかもわかりません。

 

とはいえ、そんな事はどうでもいいんです。我が家の「ベンデラブルー」を欲しいと思うお客さんがいて、それを注文してくれるお花屋さんがいて、綺麗に染め上がった「ベンデラブルー」を市場に出せればそれでいいです。

 

我が家は少し変わったバラや、他の生産者が作りたがらないバラを育てています。たまに「センスがいいね」みたいなことも言われますが、そんなつもりもありません。
 
 お花屋さんが欲しくてもなかなか手に入らなかったり、誰も作っていないものを要望に添うように集めていたら自然とそうなっただけなのです。

 でも我が家はそれでいいと思います。

 

それが我が家の王道だと信じています。




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