前ページ

 うちのバラたちの出荷先である。世田谷花きのバラ担当、営業一課の金子さんはバラにあだ名をつけるのが大好きだ。「アンネマリー!」は「まり子」、「フェマ!」は「へま」。まぁどれも親父ギャグの領域を出ないが「アブラハムダービー」に関しては「アブラ虫」だ。注文書にも「アブラ虫」と記載してある。本数も「匹」だ。イギリスのデビット・オースチンもご立腹の呼び名だが、そんなことを知ってか知らずか、今我が家のアブラムシは最盛期だ。

 しかも、アブラハムは「半ツルバラ」という性質を持つ、長いものは私の身長を遥かに超えシュートは3mにもなる。今時期は天井にカーテンをかけない為、あまり問題はないが冬季はカーテンや天井にブチ当たってしまって、もうぐにゃぐにゃだ。

 それでも、花は素晴らしい。イングリッシュローズの中でも確りした弁質に、大輪、香りもフルーティーで、毎朝、朝食を食べる前に花切りをする我が家では(正に朝飯前!)私の空腹を刺激する。

 フルーツ王国「松川町」に持って来いだ。 皆様も松川にお越しの際は、さくらんぼ、桃、梨、洋ナシ、ブドウ、リンゴ、干し柿と一年を通してフルーツを楽しんで頂きたいものだ。ってこれ何ブログ?


2007年5月14日(月)あけっぱなっし

 慌しく終わった母の日を過ぎると、我が家では昨年秋から続けていた、温室の夜間暖房をやめ昼夜問わず温室の側窓を開けておく、「月に叢雲、花に風」と言うが、この時期の乾燥した爽やかな風に揺れるバラの花は清々しい。

 この右側の写真は今私が我が家のバラで一番かわいがっているバラ「ワンダーウォール」だ。私の腕も悪いのだろうが写真で撮るのが難しい。肉眼で見ている可愛らしさを、なかなかメガピクセルなどというメカチックなものでは現せない。

 「Wonderwall」は我が家のオリジナルで(とは言っても我が家では本腰を入れて育種しているわけではないのですが・・・)、名前の由来は私の大好きなイギリスのロックアーティストの「Oasis」の名曲の一つだ。

 造語なのらしいが「終着駅」とか「終着点」で和訳されていて、「君が僕の最後の女(ひと)」と言う事なのだろうと思っている。

 「好き」だとか「愛している」などとは、なかなか口に出せない日本人男性の不器用さをこのバラを送ることで少しでも女性に伝わればいいな。なんて思ったり、思わなかったり。

 きっとギャラガー兄弟も許してくれるだろう。

次ページ