2008年12月9日(火)「 霜降りて 木苺の葉の 白銀の 甘き香りの するはずもなく 」
秋の夜長というが、冬の方が夜は長い。
仕事帰りに久し振りに、町の図書館に本を物色しに赴いた。
薄汚い格好のまま、図書館へ入ると正面玄関の自動ドアの所で主婦らしき女性数名に、訝しげな視線を向けられた。
小汚い姿の私が図書館に入ることが、そんなに物珍しいのかと、少し気分を害された。
不機嫌なまま図書館に入ると、「蛍の光」が流れていた。
閉館時間らしい。
どうやら先程の奥様達の視線は、定時を過ぎてから堂々と図書館に現れた男に対する憐れみの眼差しであった。
私は殊の外小心者で、他人の視線や意見が気になってしまう。
先日も箱詰めの時、「ザ プリンス」と「プリンセス オブ ウェールズ」と同じ箱に入れようか、入れまいか悩んでしまった。