「お待たせっ」
2007年10月20日(土)「 コマーシャル 〜イリオス!編〜 」
「ちょっと!聞いてるの?!」
「うざってぇんだよ!」
バタンッと勢い良く締められたドアから健一は出て行った。初夏だというのに今日は曇り空で少し肌寒い。高校に上がってからというもの遅れてきた反抗期だろうか、健一は母がうっとうしくて仕方が無い。
学校の授業など健一にとっては修行のようなものだ。一つの部屋に閉じ込められ黒板の上にある分針が進むのをひたすら待つ。