秋も深まりいよいよ歳末、冬場の準備を迎える時期となった。
まず取り組んだのは、父がバラ作りの修行を終え、初めて自分のバラを育てだしたビニール温室の屋根の張替え。(トップページの下の写真の温室)
40年物の細い鉄骨に木造の梁。「ミシッ。ミシシッ。」と歩くたびに温室が声を漏らす。たまに木が腐っていて「バキッ!」と折れることも・・・。
「ああ、ここで落ちたらパパメイアンの上かぁ。棘がいたいなぁ」と思いながら父と2人で淡々と作業をこなす。
でも、こういう時に限って電話が・・・屋根の上だけあってよく電波を拾う。一日で十数回も着信する。(見られてるっ!)
静岡の後藤バラ園のオヤジさんは「風が強ぇなぁ!落っこちんなよ(笑)!!」と電話越しに。
「今、落ちたらあなたのせいです。」と思いながら電話を切って釘を打つ。
何の被害も無く、無事屋根張り終了。これで明日はホームランだ!!
2007年10月1日(月)「Lang een dag van het rozen kwijker 〜ばら屋の長い一日〜(後編)」
飽きた・・・。2時間も検討会に耐えられない。
世田谷花きの社員にコーヒーを買ってくれるようせがむ。
以前、勤めていた世田谷花きは勝手知ったる我が家のようで、事務所も居心地がいい。やめて5年にもなるが、みんなフレンドリーだ。
まさに社訓の「誠意と信頼」に溢れている。
さて、ここからが本日のメインイベント「小さな勉強会」。
「小さな勉強会」とは世田谷花きの買参人(買いに来ているお花屋さん)の組合だ。皆さん大変勉強熱心で、毎月のように開催しては毎回100人近くの参加者がいる。
今回も「世田谷花き買参人事業協同組合」VS「世田谷花きバラ研究会」ということで、お互いの
普段思っている疑問質問を侃々諤々話すと思ったら、ちょいと思わぬ方向へ・・・
パネルディスカッション方式で、パネラーは小売店も営むデザイナーお花屋さん2人、市場のバラ担当1人、バラ屋1人、種苗会社各社4名。この4業種が合間見えることはなかなかなく、面白い。でも(比率が悪いな・・)と思っていたら案の定。
場は種苗会社の独壇場。時間もないのにしゃべるしゃべる!興味深いことも話しているが、私にしてみれば彼らの苦労話だ。
さりとてお花屋さんには普段聞けない苦労話。私も黙って聞いていた。
飽きた・・・。
流石、営業職。流暢に良くしゃべる。しかし、私が聞きたい事はない。
常々、種苗会社に対して思っているのは「何故、他3業種にもっと意見を聞かないのか?」
作りでバラ屋を超えられる訳も無く、需要供給バランス、マーケットの把握は市場に敵う訳もなく、消費者の声、花の終着点を知る花屋に需要を聞くわけもなく、生産、流通、消費をさも調べつくしたような物言いは、ちょいとビビる。
彼らが消費から一番多い存在であるということは間違いない。