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タテタカコ」という女性をご存知だろうか?

 

 信州・飯田出身、在住のシンガーソングライターで、数々の賞を受賞した映画「誰も知らない」の主題歌を歌い。県内においては、信濃毎日新聞CM挿入歌を歌い、知る人ぞ知る逸材である。

 

 同じ飯田下伊那出身で年も近いが、広く名を馳せている彼女に、沸々とライバル心を燃やしている。

 

 ライブは飯田市内のパブで執り行われ、小さいながらも趣のある場所であった。

 

 小柄でボーイッシュな髪と恥かしそうに話すその姿からは、想像できないような力強く繊細な歌詞を、美声に乗せて歌う。

 

 プリンセス オブ ウェールズの様な白く華奢な体から、振り絞るようにして放つその声は、四季折々の風のようだ。

 

 私の携帯電話にもダウンロードされている「遠い日」が始まると感動して鼻の奥がツーンとした。

 

 敵ながら天晴れである。

 

 ライブが終わると、パブの出入り口でお客さんを丁寧に見送っていた。

 

 ライバルがいい人である場合、余計に闘志が湧くのは、私の劣等感がそうさせるのか、私が悪人だからであろうか。

 

 私も負けじと、抜かりなく用意してきた、バラの花束を手に持ち忍び寄る。

 

 彼女が歌で勝負するなら、私の武器はバラ一つである。

 

 花束は我が家の看板娘のジプシーキュリオーサ。ノーマルからグリーンにかけてのグラデーションスペシャルだ!

 

 「あんたにゃ、負けねぇぜ! 我こそは堀木拓也だ!!」

 

 と名乗りを上げられるわけもなく、

「ぁ・・応援してます・・。これ僕が育てたバラです。」

 と渡して逃げるように店を出た。

 

 あぁ、私の根性無し!

 

 それでも、私の存在を知らしめる事が出来、タテさんも「スゴーイ!綺麗。」と喜んでくれたから、今回は引き分けということにしよう。

2008年5月6日(火)「 公開日誌? 後悔日誌? 航海日誌! 」 

 いよいよ今週末には母の日が迫ってきている。

 

 お母さんへの感謝の意を伝える準備はお済でしょうか?

 

 カーネーション農家ほどではないが、バラ屋にも多少母の日商戦の恩恵を賜る。

 

 私事ではあるが、母の日を終えると堀木園芸のウェブログを始めて1年が経つ。

 

 今までのブログを読み返してみると、駄文、乱文ではあるが、日記もまともに続けられた事の無い私が、不定期的ではあれど一年も綴る事が出来たのは奇跡である。

 

 たまに「読んでるよ!」などと言われると、気恥ずかしいが嬉しい限りである。

 

 それであっても私のハートは、ベンデラやフラジールの花弁のようにデリケートなので、今後もコメントを書き込める様にする気は甚だ無い。

 

 私の稚拙な文章にお付き合い頂いている方々に、多少なりともお返しがしたく、父を口説き落としてみた。

 

 以前「世代交代」編で記した。ジプシーキュリオーサの事であるが、母の日を目前にして絶好の緑色を発している。

 

 木の生長を最優先させる為、スプレー出荷は出来ないが、私の再三の懇願によりピンコロ(一輪)での出荷を5月9日(金)に出来ることになった。

 

 サイズは30〜40cmではあるが、お申し付け頂ければ、ご注文承ります。

 

 今後も多少彷徨いながらも、堀木園芸のブログを読んで頂いている方々に、バラ屋の日常と我が家の娘達の動向をお伝えできればと思う。

 

 ブログだけでなく、品種紹介、集荷状況、日常写真も必要に応じて変更しているので、ご覧頂けたら幸いである。

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