この状態を整理し、スプレー率の高いものだけ残していけば、「母の日」周辺には12〜16輪もの花をつけた立派なスプレージプシーキュリオーサが切れるだろう。
上手く好天が続けば、ジプシーキュリオーサ(アッシュ)くらいにはなるだろう。
しかし、出荷は致しません!
私の唆しにも父は頑として採花はしない。
我が家の新苗の養成スタイルは、定植してからの半年は一切花を切ることはしない。
付ける花はことごとく摘み取り、枝は有無を言わせず折り曲げ、樹の成長を優先させる。
タイミングよく物日に出荷できれば、苗代など一気に回収できそうなものだが、彼にとっては目先の小銭など小事の如くである。
十数輪の蕾をつけた立派なシュート枝を、絨毯でも織るように丹念に曲げていく。
敷き詰めた様に並んだ葉が、次こそは可憐な花を咲かせる次世代の芽を育んでくれるはずである。
私も然程は強く採花を促さない。
古い考え方や、頑固一徹というものになかなかどうして風情を感じる。
私も古い人間なのだろう。
先日誕生日を迎え、母が出産時の話をしてくれた。
初産の母は陣痛が夜始まり、一晩痛みに耐え、私が生を授かったのは翌朝であったらしい。
親の有り難味を再確認しながら、母と私の母子手帳を眺めてみる。
「出産時刻 午後4:20」
30年弱の時が過ぎれば、人の記憶など曖昧なものである。
2008年4月6日(日)「 どうなってるの? 」
年度末の需要期をすぎ4月に入れば、じり安感がにわかに漂う。
一体我が家の出荷状況はどういう状態にあるか、お伝えしておきたい。
安定して出荷できているのは、冬場も一貫して採花していたアンネマリー!、グランス、ローテローゼ、ティネケ、ロジータベンデラ、ベンデラ、ブライダルピンク。
多少谷間にあるのが、オリエンタルキュリオーサ。
今正にブームでその内激減見込みは、プリンセスオブウェールズ、フラジール、アブラハムダービー。
これっぽっちも切れていないのが、イントゥリーグ、パパメイアン、ザ・プリンス、イリオス!、ロマンティックキュリオーサ。
ジプシーキュリオーサ、オレンジジュース!、ワンダーウォール、バイア モーメントはまだまだ小学生程度。嫁入りは先の話。
今後の展開は細々とブライダルで食い繋ぎ、母の日でも待とうかしら。という感じです。
と言っても我が家のじゃじゃ馬娘共は高値の時には頑なに出荷されるのを嫌い、市況が崩れた頃に手元を離れる。
行き遅れにも程があるぞ!