先日、叢雲のかかる半月を感傷に浸りながら、眺めていた。
気が付くと、月に向かって光が迫っている。
一等星くらいの明るさで、飛行機より早く、流れ星より遥かに遅い。
ニュースで「国際宇宙ステーションは肉眼で見ることが出来る。」と耳にしたので、私はそれだと思い込んだ。
ところが、月の近くまで行くと忽然と姿を消し、それ以後現れない。
もしかしたら宇宙人が乗った宇宙船かもしれない。ともすれば、私は気付かない内に改造されているかもしれない。
こういう場合、変化は徐々に現れるものだ。
我が家のバラ作りにも徐々に変化が生じてきている。
有機農法の取り組みに力を入れ始めた。
蒸留していない木酢液に唐辛子、にんにく、魚のアラ等々を入れ3ヶ月熟成させる。
害虫に対して忌避効果が高く、防除作用があるという。
また土耕の有機肥料も購入するのではなく、昔の様に堆肥を作ることにした。
以前は牛糞と藁を発酵させた物だったが、今回はおからと鶏糞を混ぜ、ある菌を植え付け発酵を促進させている。
それらは科学農薬・肥料に比べ即効性もなく手間がかるが、当然の様に費用は安く、環境にも人にも優しい。
まだまだ始動したばかりの計画なので、成果の程はわからないが、今後の我が家のバラを長い目で期待して頂きたい。
宇宙人に改造された私もそろそろ兆候が現れてもいい筈である。
そういえば、最近DVDプレーヤーのリモコンの調子がすこぶるいい!!
サンヨーのマンガン電池はすごいなぁ・・・。
いつまで経っても私は凡人の様だ。
2008年10月9日(木)「 actually 」
9月、10月といえばバラ屋にとっては繁忙期である。
私も命綱と言っても過言ではない「お昼寝」が出来ない日が続いている。
忙しい割には、不意に昔の事などを思い出したりする。
過去の楽しい記憶を思い出している時、人の脳はα波が出ているらしい。
α波とは、人がリラックスしている時に出る脳波である。
人間とは不思議なものだ。
忙しく、体が疲れている時は、無意識の内に体がリラックス効果のある事をしているのだ。
実際に、不可思議な事は身の回りに溢れている。
我が家のオリジナルバラの「スペンド ア ライフタイム」がそうである。
彼女は純白の花弁の端に細かいフリルが入り、開花と共に緑色の花芯部が顔を出す。
世の中の大抵の花弁にフリルが入るバラは、冬場の花弁数が増え、大輪の花を咲かせる時にフリルの入りが多くなる。
ところが「スペンド ア ライフタイム」は樹勢が悪い時の方が、フリルが入る。
つまり株元から生える枝ではなく、脇から生える短い枝や夏場の細い時、少し弱っている時の方が、鮮明にフリルが入るのだ。
もちろんフリルが入っていなければ、ただの白バラなので我が家では、なるべくフリルが綺麗に細かく入るように仕立てなければならない。
と言う事は、樹勢を抑えて、もしくはバラに元気が無い状態で生育しなければならない。
何とも訳が分からない。